【Ⅱ型糖尿病】代表的な経口血糖降下薬の一覧

糖尿病 薬

今回はⅡ型糖尿病の代表的な治療薬についてです。
Ⅱ型糖尿病の治療薬には経口血糖降下薬と注射薬がありますが、今回は経口血糖降下薬についてお話ししようと思います。

経口血糖降下薬には大きく分けて3つの分類があります。

① インスリンの分泌を促すタイプ
② インスリンの抵抗性を改善するタイプ
③ 糖の吸収・排泄を調節するタイプ

① のお薬から順に説明していこうと思います。

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<①インスリンの分泌を促すタイプ>

インスリンは血糖値が上がった時に膵臓から分泌されて、糖を細胞に運び、エネルギーにする役割を持っています。Ⅱ型糖尿病でインスリンの分泌が低下している方にはこのタイプのお薬が使われることがあります。
① のお薬の中でも更に代表的なものが3種類あります。

1、 スルホニル尿素(SU)薬

スルホニル尿素

Ex)グリベンクラミド、グリクラジド、グリメピリド (全て成分名)

特徴:
・服用後、短時間で血糖値を下げてくれる
・肥満傾向が強い患者さんには向かない
・インスリンの分泌が可能で、食事・運動療法では血糖値がコントロールできない患者さんに使う
→やや悪化した糖尿病患者に使われるイメージです・・・

注意:
・少量でも低血糖を起こすことがあるので注意する
・体重増加に注意する
・2種類以上のSU薬の併用や、次に出てくるグリニド薬との併用は無意がない

2、 グリニド薬

グリニド薬

Ex)ナテグリニド、ミチグリニド、レパグリニド  (全て成分名)

特徴:

・服用後、短時間で血糖値を下げてくれる
・食後血糖が高い患者さんに向いている
→食直前に服用することで食後の高血糖を防ぐ

注意:

・1日3回必ず食直前に服用する(食前ではありません!)
食前は食事の30分前、食直前は食事とほぼ同時のイメージです。糖尿病のお薬は服用のタイミングが重要なものが多いです!でないと低血糖を起こすことがあるので・・・

3、 DPP-4阻害薬

DPP-4阻害薬

Ex)シダグリプチン、ビルダグリプチン、アログリプチン etc (全て成分名)

特徴:

・体重増加しにくい
・低血糖を起こしにくい
・食事の影響を受けないので服用のタイミングは食前・食後どちらでも良い

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<②インスリンの抵抗性を改善するタイプ>

インスリン抵抗性というのは簡単に言うとインスリンの効きが悪いことを言います。
自分でインスリンを分泌できるのに効きにくかったり、インスリンを投与しても効きが悪いことです。

② のお薬には代表的なものは2種類あります。

1、 ビグアナイド系

ビグアナイド系

Ex)メトホルミン、ブホルミン (全て成分名)

特徴:
肝臓で糖を作るのを抑えたり、消化管から糖を吸収するのを抑える作用もある
・体重が増加しにくく低血糖を起こしにくいので、肥満のⅡ型糖尿病では第一選択になる

注意:
・強い倦怠感、吐き気、下痢、筋肉痛が起きたらいったん服用を中止して医師に知らせる
→乳酸アシドーシスの可能性があります!
・発熱や下痢などの症状が出たら服用を休止する
→乳酸アシドーシスを起こしやすくなります!
(乳酸アシドーシスとは簡単に言うと血液が酸性に傾いてしまうことです。正常な血液は中性です。)

2、 チアゾリジン系

チアゾリジン系

Ex)ピオグリタゾン (成分名)

特徴:
・肥満の患者さんに有効
・低血糖のリスクは少ない

注意:
・代表的な副作用に浮腫がある
・副作用で体に水分を溜め込みやすくなるので心不全の患者には使用できない
→体に水分を溜め込むと心臓に負担がかかるから
・体重が増加しやすい

<③糖の吸収・排泄を調節するタイプ>

1、 α‐グルコシダーゼ阻害薬(糖の吸収を抑える薬)

α‐グルコシダーゼ阻害薬

Ex)アカルボース、ボグリボース、ミグリトール (全て成分名)

特徴:
・糖(グルコース:血糖値上昇のもと)を作り出す酵素である、α‐グルコシダーゼを阻害することで糖(グルコース)の吸収を遅らせる。
→食後の血糖値が高い患者さんに向いている
・体重増加しにくい
・低血糖になりにくい

注意:
・必ず食直前に服用する
→食後では効果がかなり落ちる

2、 SGLT‐2阻害薬

SGLT‐2阻害薬

Ex)イプラグリフロジン、ダパグリフロジン、、、(成分名は○○フロジンです)

特徴:
・尿中に糖を排泄して血糖値を下げる
→糖尿病では血液中の糖が増えることが良くないのであって、尿中の糖が増えるのは問題ない。
だから、尿中に積極的に糖を排泄することで血液中の糖を減らすことができる。
・体重低下が期待される
→血液中の糖が減ると、体に余分なエネルギーを蓄える必要がなくなるから
・低血糖になりにくい

注意:
・腎機能が低下している患者さんでは効果が弱い
・尿路感染症に注意
→尿中の糖が増えるということは養分が増えるということなので、雑菌が繁殖しやすいから

まとめ

以上がⅡ型糖尿の経口血糖降下薬です。

低血糖のリスクがある薬を服用中の場合は常にお砂糖などを携帯して下さい。低血糖時に一番いいのはファンタオレンジとか・・・です。

薬を使用しても食事・運動療法は続ける必要があるので、薬を飲んでいるからって暴飲暴食はダメです・・(-_-)

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