糖尿病の母が癌に。抗がん剤の副作用で血糖コントロールが難しく

はじめに

私には糖尿病の母が居ます。

母が糖尿病を発症したのは、母が40代の頃でした。

当時、母はスーパーの総菜コーナーの厨房で働き始め、出来上がった商品の“味見”をするため、揚げ物をよく口にしていました。更に、忙しいためなのか、私たちにはきちんと野菜も汁物も添えた、バランスのとれた食事を用意していましたが、自分はというと、ごはんとおかず(肉系のみ)といった、偏った食生活を送っていました。仕事での味見で満腹なのと、日々の家事に追われ時間が無かったためではないかと思います。

そんな中、職場の健康診断にて「糖尿病」と診断されたのです。

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糖尿病の怖い合併症

糖尿病の怖いところは、皆さまもご存知の通り、“合併症”が怖いのです。

“糖尿病性腎症”、“糖尿病性網膜症”、“糖尿病性神経症”、代表的なものはこの3つになりますが、この間、母は特に合併症も発症せず、血糖値も服薬でなんとかコントロール出来、何とか大病もせず“2型糖尿病”持ちとして、普段とはあまり変わらない生活を送れていました。家族である私達も、本人が元気だったので、母の糖尿病をそこまで重大な問題として認識することもなく、時は過ぎていきました。

そんな私達に転機が訪れたのは、つい数年前でした。母が「がん」と診断されたのです。

がん

「“がん”と言われた。ステージ4だって。」

そう電話を受けたときは、目の前が真っ暗になる気がしました。ステージ4はいわゆる“進行性のがん”では“末期”を思わせるくらい、体に浸潤している状態だという事だそうで、母のステージを聞いて体の力が抜ける思いがしました。

その後、詳しく検査をし、とうとう母の闘病が始まろうとしていた矢先、思わぬ“落とし穴”が!!

「抗がん剤はただでさえ、血糖値を上昇させてしまうので、お母さまの場合、糖尿病を患っているので、血糖のコントロールが重要ですね。ん~、難しいですね。血糖値をもっと下げないと手術ができません。」

「(なんですって?!)」

心の声はさておき、抗がん剤は、正常な方でも血糖値が上昇させるそうです。

この時の担当医(外科)は、母の血糖値を見て、この状態では手術のリスクを挙げ、まずは抗がん剤投与をしつつ、内科での糖尿病治療を勧めました。そのまま同じ病院の内科へ行き、担当医(内科)は母に、

「手術までに、血糖値を150代に下げよう。服薬からインスリン注射に変更します。」

と告げ、そのまま母は、長年続けてきた服薬治療からインスリン注射に変更し、がんの手術に向けて糖尿病の“血糖コントロール”の治療に入りました。

難しい血糖コントロール

がんの闘病中、抗がん剤の副作用のよりも大変苦労したのは、インスリン注射の“適度な量”を探すことでした。

最初の頃は、担当医(内科)も母も大変でした。薬液の量が多ければ低血糖発作を起こして倒れそうになり、少なければ血糖値が上がり、起き上がれない。今までの服薬での治療とは違い、慣れないインスリン注射と、抗がん剤の“蓄積する副作用”によって、次第に起き上がれなくなっていく母。

正直に言って、抗がん剤の副作用は軽いほうでした。糖尿病のせいで血糖コントロールがうまくいかないことが、こんなにも辛いとは。血圧も安定しなかったのでしょう、日中もずっと横になっていました。

母 倒れる

初めの頃はなんとかこなしていた家事も、次第にままならなくなり、代わりに父が帰宅後、洗濯などをしていました。支える父も、忙しい中、本当に辛かったと思います。

インスリン注射に加えて、食事療法の指導入院もこなし、家でも食事に気を付けるようになりました。

時は瞬く間に過ぎ、母も必死に治療に耐え、なんとか血糖値も目標値に下がり、予定通り手術を行う事ができました。

今のところ、がんの再発もなく、穏やかに暮らしています。インスリン注射は続けており、食事にも気を付け、血糖値は150~180をキープしているそうです。まだまだ高いですけどね(笑)

最後に

“糖尿病”は怖い病気だと思います。単体では気を付けていれば、特に怖い気はしませんが、何か別の病気を発症したときに、こんなにも邪魔をされるなんて!

日ごろからの心がけが大切だと身に沁みました。そして糖尿病の母を持つ私にも、他人事ではないのだと感じる出来事です。母を教訓にし、私も気を付けなければ!

糖尿病の患者の皆さま、日々の血糖コントロールお疲れ様です。

この度の母の体験を少しでも、明日からの治療に役立てていただけたら幸いです。

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