糖尿病の薬で低血糖になるリスク!

薬

私が看護師として働く中で、いろいろなタイプの糖尿病患者さんと接してきました。糖尿病予備軍、または糖尿病と診断され、患者さんにまずお願いすることは生活習慣の改善です。

生活習慣を改善し、血糖値をコントロールすることができれば、投薬せずとも症状が安定してきますし、何よりそれがもっとも安全な方法だからです。

確かに、医師が血糖降下剤を投薬し、患者さんが内服を開始すれば、血糖値はぐんぐん下がり、目標値まで低下させることは可能です。しかし、それは仮初めの症状改善にすぎません。

症状が改善されたように見えますが、薬で無理やり血糖値が上昇しているのを押さえつけているだけで、内服をやめれば、すぐに症状が逆戻り、場合によってはその反動で内服開始前よりも悪化してしまいます。

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薬物治療の大まかな種類と副作用

経口血糖降下薬

経口血糖降下薬

糖尿病の内服治療が開始される際に処方されるのが経口血糖降下薬です。

膵臓にアプローチするもの、小腸から分泌される酵素の働きを抑制するものなど様々な種類があります。

それぞれの薬によって、作用する部位や効果に特徴があるため、患者さんの病態にマッチする薬が選択されます。

程度に差はあれ、すべての経口血糖降下薬に低血糖を誘発するというリスクがあります。

⑵インスリン注射による薬物療法

インスリンは膵臓から分泌され、血糖値を下げる働きをする唯一のホルモンです。「血糖値が上昇した!」という信号をキャッチするとインスリンはすぐに働き始め、上がりすぎた血糖値をコントロールし、一定に保とうとします。

しかし、糖尿病の患者さんは上手くインスリンを分泌できなかったり、そのインスリンが効果的に作用しなかったりするため、インスリンを注射で体外から補充することが必要になります。

一昔前は、薬物治療といえば経口血糖降下薬を第一選択とし、それでもコントロールできない場合にインスリン注射を導入することが一般的でした。

しかし、近年では、初期の段階から、経口血糖降下薬と並行してインスリン注射による治療も行うという治療法が浸透してきました。

インスリン注射は経口血糖降下薬と比較して、作用スピードが速く、効率的に血糖値を下げることができます。正しく使用すれば、コントロールの効かないインスリン分泌にて疲労している膵臓を休ませることができるため長期的なベネフィットを得られるでしょう。

しかし、インスリンを打つことに対する精神的な苦痛や身体的な痛み、急激な低血糖を引き起こすリスクがあるということを忘れてはいけません。

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リスクをとる必要のない段階で食い止める!

私は看護師として、糖尿病の薬物治療に真っ向から反対しているわけではありません。むしろ、適切な薬物の使用は積極的に行うべきだと考えています。

どんどんと糖尿病の内服薬・注射薬が開発され、安全性が確立されたおかげで、糖尿病と診断された後も、自分らしく人生を楽しんでいる患者さんを何人も知っているからです。

しかし、糖尿病治療全般において、最も重要なのは薬物療法ではありません。薬物療法は、食事療法・運動療法で作られた強固な土台の上にしか成り立たないからです。

生活習慣の改善と聞けば、激しい運動や過剰なカロリー制限など、途方もない苦労を想像し、チャレンジする前からギブアップしてしまう患者さんに出会ったことがあります。

その方は内服治療を開始されましたが、飲み忘れによって血糖コントロールができなかったり、逆に自己判断で内服量を調整し、低血糖発作で搬送されてしまったりと、結果的に、更に改善困難な状況に追いやられてしまいました。もっとしっかりと向き合い、指導していればよかったと、自分の未熟さを悔やんだ体験でした。

糖尿病は長く上手に付き合っていく病気です。まずは適度な運動や間食を控えるなど、小さなことから始め、薬に縛られずに伸び伸びと生きることを目指してみませんか?

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