【糖尿病】食欲を支配するレプチンとグレリン

食欲

糖尿病患者さんが食事療法と聞いて、注目するホルモンと言えば、まちがいなくインスリンでしょう。

食事療法によってインスリンの過剰な分泌を防ぎ、血糖値を安定させることが目標だからです。

病院で食事に関する指導を行う際にも、医師や看護師は「血糖値をコントロールしてインスリンを必要以上に分泌して疲れている膵臓を労わりましょう」などと説明します。

しかし、食事療法によって適正な体重へと導くにあたり、無視してはいけないホルモンがあります。それが、レプチンとグレリンです。

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レプチンとは

レプチン

レプチンは簡単に言うと、私たちに満腹感を与えてくれるホルモンです。食事によって十分な栄養を摂ったとき、「満腹だ!食べるのをやめろ!」という指令を出します。

その指令が正確に出されると、私たちは本当の満腹感を得ることができ、満足した状態で食事を終えることができます。

このホルモンは、脂肪細胞から作られます。つまり、体内のレプチン値は体脂肪率に比例するということです。

体脂肪率が高ければ高いほど、体内のレプチン値は多くなり、体内に長期間にわたって高濃度のレプチンが循環することになります。

太るとレプチンが増えすぎ、満腹感が得づらくなる

増えすぎたレプチンは、その正常な機能を失い、レプチン抵抗性が生まれます。レプチンからの誤った指令を絶えず受け取っている脳はだんだん麻痺し、レプチンからの「お腹がいっぱいだ!」という指令を無視するようになるのです。

誤った指令によってコントロールを失った体と心は活力を失い、常にエネルギー切れで満腹感を得られない状態となり、体重は増加の一歩をたどるのです。

レプチン抵抗性はインスリン抵抗性の前兆

「レプチン抵抗性はインスリン抵抗性の前兆である」という報告があり、一見、レプチンとインスリンは別物のように感じられますが、実は、レプチンがインスリンの感受性を調整する役割を担っているようです。

インスリン抵抗性が高まることは、Ⅱ型糖尿病や肥満症へダイレクトに繋がっていきます。体脂肪を減らし、レプチンに対する抵抗性を弱める、つまりはレプチンに対して敏感な体にしておけば、無駄な食欲に振り回されることも無くなりますね。

レプチンに対してまだ研究は少ないものの、徐々にその重要性が明らかになっているホルモンとしてグレリンがあります。

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グレリンとは

グレリンは主に胃内分泌細胞で産生され、摂食亢進の作用があると考えられています。つまり、レプチンとは逆の作用として、空腹感をオンに、満腹感をオフにする働きです。

空腹

対になった働きを持っているので、この2つのホルモンがバランス良く機能しない限り、適正な食欲を維持することが難しいことは予想できますね。

突然、激しい空腹感を覚え、「飢餓状態だ!緊急事態だ!」と思うのは、それ以前に摂取した食べ物がレプチンかグレリンを誤って機能させ、あなたに十分な満腹感を与えなかったからです。

私たちは、知らぬ間にこれらのホルモンに「勘違いの空腹感」を感じさせられているのです。

空腹感と満腹感はホルモンに支配されている

以上のことから考えると、私たちの食欲というのは、なんとも信頼し難いものですね。しかし、この事実を知っていれば、食欲を感じた時に、「これは本物の食欲かな?それとも脳の勘違いかな?」と、自分に問いかけることができます。

自分自身に問いかけ、それ以前に摂った食事を思い出し、十分なカロリーだったと感じれば、目の前にあるお菓子に伸びかかった手を止めることができるでしょう。また、摂った食事によって次に空腹感を覚えるまでの時間感覚に違いがあることもわかってくるでしょう。

私たちは単にホルモンに操られているだけではありません。私たちには考え、分析することができる脳があるのです。この知識をもとに、自分自身に問いかけることを始めてみてはいかがでしょうか?

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