「中性脂肪が下がらない」とフルーツを食べる糖尿病患者

フルーツ

看護師として糖尿病患者さんに食事指導をしていた時の話です。自分なりに食事内容に気を使っているのに、なかなか中性脂肪値が下がらないと悩む患者さんがいました。

具体的に、どのような点を工夫しているのか聞いてみたところ

「昔は甘いケーキやクッキーが大好きで、いつも食べていたけど、糖尿病に良くないと思ってやめたの。その代わりに、たくさんフルーツを食べているわ。フルーツって、野菜と同じようにビタミンや食物繊維がたっぷりで、体にいいものね」

という答えが返ってきました。

この患者さんとの会話を通して、野菜とフルーツを同じ種類に分類して考えている方はけっこう多いのではないかと思いました。

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1.野菜とフルーツは似ている?

野菜とフルーツ

以前は私も、野菜が摂れない時には、代わりにフルーツを食べれば良いと認識していました。

看護師の夜勤中、深夜にどうしてもお腹が空いた時はリンゴやバナナを夜食として食べていました。甘いチョコレートやプリンを食べるよりは栄養価が高いと思いましたし、何より食後に罪悪感を感じずにすんだからです。

確かに、ビタミンや食物繊維が豊富という点では野菜と似ていると言えます。しかし、実際には、野菜とフルーツは似て非なるものです。注目すべきは「果糖」です。

2.フルーツならいくらでも食べられる?

野菜が抵糖で栄養価が高いというのはもはや常識ですが、果たしてフルーツも同じでしょうか?簡単に言えば、フルーツは糖と水、そして少しの食物繊維でできています。野菜とフルーツは全く別物なのです。

フルーツが含有している主要な糖分は果糖(フルクトース)です。

果糖が体の中に入ってくると、肝臓はそれをブドウ糖(グルコース)と中性脂肪に分解しようとします。果糖は、この生化学反応によって、どんどんと体内に脂肪を増やします。

果糖はたんぱく質や脂肪と違い、摂取後に食欲を抑えることができません。さらに、他の糖源と比較しても、果糖は食欲を抑える、つまりは満腹感を与えることが苦手なため、より過剰に摂取しやすいのです。

フルーツは、食欲を抑えるどころか増進させる果糖と水が主成分ですから、いくらでも食べられるのは納得できますね。

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3.フルーツを効果的に食べるには?

とは言え、絶対にフルーツを食べるなと言いたいわけではありません。確かにフルーツには糖質が多く含まれていますが、体調が優れず通常の食事が摂れない日(シックデイ)などには貴重なエネルギー供給源になります。

また、特定のビタミンが野菜より豊富に含まれるフルーツもありますし、体に悪影響を与えるばかりではありません。

大切なのは「摂取するタイミング」と「どのフルーツを選ぶか」です。

⑴フルーツは夜に

フルーツは夜

世の中にはたくさんの健康法がありますが、その中でも「朝のフルーツスムージーダイエット」や「朝バナナダイエット」など、朝にフルーツの摂取を勧めるものがあります。

確かに、朝から大量のビタミンや食物繊維を摂取できれば、活力の増進や便秘解消に効果がありそうだと思いますよね。しかし、血糖値という観点から見れば、1日の最初に口にすべきものはフルーツではありません。

夕食後から朝食まで、私たちは、言わば10〜12時間のプチ断食をしているようなものです。空腹で血糖値が下がっているところへ、果糖たっぷりのフルーツを摂取すれば、急激に血糖値が上昇してしまいます。

それに伴い、膵臓からは急いでインスリンが分泌され、血糖値が引き下げられ、その過程で体は疲労し、すぐに空腹感を感じてしまうのです。

大好きなフルーツを我慢するのではなく、夕食後のデザートとしていただくなど、少し工夫をしてみましょう。

⑵低糖なのはベリー系

ベリー系

ベリー系のフルーツ、例えばラズベリー、クランベリー、ブルーベリー、イチゴなどは比較的低糖で、抗酸化物質を豊富に含んでいるのでオススメできます。

ただ、これらのフルーツは傷みやすく、カビが生えやすいのが難点です。

ベリー系と言っても、ドライフルーツやジャムにしてしまうと、高炭水化物、高カロリー、高糖度となり、貴重な栄養素も損なわれてしまうため、注意してください。

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