食事療法でグルテンフリーはあり?なし?

グルテンフリー

ここ数年、糖尿病患者さんの食事療法の一環として「グルテンフリーダイエット」という方法が人気です。TV番組や女性誌に多く取り上げられたことで、世代を超えて知識が浸透しつつあります。

そもそもグルテンって何?

グルテンとは、小麦・ライ麦などの穀物に含まれるタンパク質の一種です。

パンや麺類などの小麦加工食品を作る過程で弾性や柔軟性を生み出し、膨張を助ける働きをします。

つまり、パンのフワフワとした食感や、麺類のモチモチとした食感の元となっているのです。小麦加工食品の美味しさを引き出すには欠かせない成分と言えます。

しかし、いい仕事ばかりをしているわけではありません。グルテンを過剰に摂取すると健康に悪影響が出ると、たくさんの研究が示しています。

例えば、

  • 血糖値を急激に上昇させる
  • 炎症を起こす、炎症を悪化させる
  • 胃腸障害を起こす
  • 自己免疫疾患の原因となり得る
  • 脳への血流を減少させ、活力の減退、判断力の低下を引き起こす
  • 中性脂肪を蓄積させる
  • 体を冷やし、代謝を下げる
  • 依存性があり食欲を異常に増進させる

などが挙げられます。

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グルテンを含む食品

グルテンは小麦・ライ麦などの麦に含まれているタンパク質ですので、小麦から作られる加工食品に含有されています。

例えば、

  • パン
  • パスタ
  • うどん
  • ピザ
  • ケーキ
  • カレーやシチューのルー
  • ケチャップなどのソース類

など、何となく想像しやすいかと思います。逆に、グルテンを含まない食品として挙げられるのは、

  • 白米
  • 10割蕎麦
  • 玄米
  • トウモロコシ
  • 肉・魚類
  • 野菜・果物
  • 豆類
  • 乳製品

などです。

グルテンフリーダイエットって何?

グルテンフリーダイエットとは、その名の通り、日々の食事の中からグルテンを含む食品を排除して「全く食べない」ダイエットです。

元々は、セリアック病・グルテン過敏症・小麦アレルギーの患者さんのために考案された食事改善方法ですが、欧米ではアスリートやモデルが実践していたことから人気に火が付き、急速にポピュラーとなりました。

まずは2週間のグルテン断食にトライする方法がオススメされているようです。

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グルテンフリーダイエットの6つの効果

  1. 血糖値が安定する
  2. 中性脂肪の蓄積を抑える
  3. むくみが軽減される
  4. だるさが改善される
  5. 活力がみなぎる
  6. 易怒性が改善される

など、身体面はもちろん、精神面にも良い影響があると言われています。

こういった効果は、実際にグルテンフリーの生活を継続した方々が体験したものですが、確固とした医学的根拠は未だにないとのことです。

糖尿病患者さんがグルテンフリーダイエットを行うと?

糖尿病患者さんの食事療法としてグルテンフリーダイエットを行う際には、少し注意が必要です。

糖尿病と診断され、血糖値の安定と中性脂肪減量のために食事療法を開始する際、まずは、自分の日々の食生活を振り返り、どんな食品を好んで摂取しているのか、どんな栄養素が不足しているのかをきちんと理解しなければいけません。

グルテンフリーダイエットの考え方は画期的で、すぐに体重が落ちたという体験談もたくさん見られますが、それは、過去にグルテンを含む食品を多く摂取していた場合です。

グルテンは異常に食欲を増進させるため、過剰に摂取していたグルテン含有食品をきっぱりと止めることでカロリーがセーブされ、体重減少につながったのでしょう。

しかし、グルテンフリーダイエット自体には体重減少効果はなく、一時的に落ちた体重を維持するためには並行して運動療法が必要となります。

これまでグルテンの摂取量が多くなかった場合、グルテン食品を完全に排除してしまうと、それらに含まれていた食物繊維や他の必須栄養素まで排除され、体重が減らないどころか、糖尿病の症状が悪化する危険性もあります。

様々なダイエット法が広まり、何からトライしたらよいか迷ってしまいますが、まずは自分の食生活を見つめ直すことから始めましょう。

グルテン食品を摂り過ぎているかもしれないと感じれば、朝は和食にしてみたり、うどんをそばに変えてみるなど、小さなことからトライし、自分の体調の変化を観察してみてはいかがでしょうか。

パーソナルトレーナーが答えるQA:グルテンフリーはなぜ身体にいいのか?

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ナースのおそのさん

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ナース兼セラピストのおそのと申します。 少しユニークな視点から、糖尿病についての情報を発信していきます。
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