糖尿病と冷えの関係┃4つの対策

冷え性

以前、50代の女性患者さんからこのような相談を受けたことがあります。

「ここ数年、やけに手足が冷えるようになって、なんだか色も青みがかってきたような気がするの。前から冷え性ではあったけど、さらに悪くなったみたい。糖尿病と何か関係があるのかしら」

当時、私は化学療法を行うがん患者さんを主に担当していたので、糖尿病患者さんと接する機会が少なく、そういった相談を受けることもありませんでした。

糖尿病についての知識はもちろん持っていましたが、糖尿病と冷え性の関連性にまで瞬時に考えが及ばなかったのです。しかし、両者を切り離して考えていては、改善策を見出すことはできません。

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たかが冷え、されど冷え

私に相談してくださった女性患者さんのように、若い頃より冷え性に悩む女性はたくさんいます。

私もその中の一人ですので、冷えているという状態がどれほど辛いかよくわかります。

寒さの厳しい冬はもちろん、夏でもエアコンの効いた室内で長時間過ごすことは苦しいですし、驚くことに、真夏の屋外でも足の指先は冷たくなっているのです。

「冷えは未病」というフレーズを聞いたことがあるかもしれません。これは漢方医学の概念で、冷え性は病気ではないけれど、放っておけば病気になり得る半健康・半病気の状態という意味です。

低体温が続くと、酵素が適切に働かなくなり、私たちの体の機能を正常に保つためのホルモンがうまく作られなくなります。その結果、体のあちこちに不調をきたしたり、重大な病気になる可能性が高まります。

消化器系に悪影響を受ければ、胃粘膜傷害やクローン病などに。循環器系ならば脳卒中や心筋梗塞などに。そして内分泌系ならば糖尿病などに罹患する危険性があります。

糖尿病だから冷える?

糖尿病とは、簡単に言うと血液中の糖が異常に増えてしまう病気です。

血液中の糖が増えることによって血液はドロドロになります。それによって、血管の壁はじわじわと傷つけられ、弱っていきます。

特に手先や足先などの細い血管(末梢血管)はダメージを受けやすいです。また、周囲の神経(末梢神経)にもダメージが広がっていき、やがて痛み・痺れ・冷えなどの辛い症状が現れます。

これが、糖尿病の合併症として代表的な末梢神経障害です。もともと冷え性を持っていた患者さんが糖尿病になると、冷え性が悪化したと感じるケースが多くあります。冷えから糖尿病へ、糖尿病から冷え性へ、双方向に矢印が向きますね。

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冷え性を改善するための4つの方法

1.白湯で内側からあたためる

白湯

水を沸騰させ、それを飲み頃になるまで冷ましたものを白湯と言いますが、白湯飲みは、体を中から温めるのに効果的です。

起床時に白湯を作り、コップ一杯をゆっくりとすすりながら飲むと、夜間に冷え切った体をゆっくりと温めることができ、活力が湧いてきます。

また、空っぽの胃の中に浸透し、朝食の消化吸収率を高めます。

2.湯たんぽ(やけどに注意)

湯たんぽ

最近はやかんで沸かしたお湯を入れる旧式のものから、電子レンジで温める画期的なものまで、様々な種類の湯たんぽが販売されていますが、お湯で作るタイプの方が温かさが長く続くためオススメです。

ただし、すでに末梢神経障害を患い、手先の感覚が鈍い方は、お湯の温度に細心の注意を払う必要があります。

湯たんぽを直に皮膚の上に置いて過ごしていると、知らぬ間に低温熱傷する危険性があるからです。

3.ゆっくりとお湯に浸かる

お湯に浸かる

38度くらいのお湯にゆっくりと浸かりましょう。

少しぬるめのお湯に長く浸かる方が、40度を超えるお湯に短時間浸かるよりも体を芯から温めることができます。

4.簡単にできる末端ひえ性改善のエクササイズ

ライフスタイルに合わせて、手浴や足浴を取り入れるのも良いでしょう。

体を温めすぎて悪いことはありません。冷えている体と心が気持ち良いと感じることを、少しずつ始めてみませんか?

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