糖尿病の自律神経障害とは?失調症との違い

自律神経

自律神経失調症を知っていますか?

ストレス社会で自律神経に異常をきたしてしまう症状なのですが、
これが糖尿病にも同じような症状が出てしまうのです。

特にこの自律神経は無意識のうちに働いていることもあり、知らぬ間に悪化することも少なくありません。

自分の意識でコントロールできない分、逆に意識的にケアする必要があるのです。

今回は人間にとって生きていく上で欠かせない自律神経について、糖尿病との関係性を含めてお伝えします。

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■「体性神経」と「自律神経」とは

人間の体には「体性神経」と「自律神経」という2つの神経があります。

体性神経

「体性神経」とは、意識、つまり大脳皮質と直結した末梢神経系で、自分の意思などで働く神経です。

「体性神経」は「感覚神経」と「運動神経」に分けられます。

「感覚神経」は皮膚感覚で触れた、触ったなどの感覚で、「運動神経」は手を挙げる、歩くなどからだを動かす神経です。

自律神経

そして「自律神経」は自分の意思とは関係なく働く神経の総称で、主に生命の維持に必要な器官を調整し、コントロールする神経です。

主に循環器、消化器、呼吸器などを無意識に調整し、24時間働き続けている神経です。

「自律神経」は「交感神経」と「副交感神経」に分けられます。

「交感神経」は緊急時やストレス時に働き、心身を活発にする神経

「副交感神経」は心身を休め回復させ、体のメンテナンスを担う神経

このように神経は自らの意志で働く「体性神経」と無意識に働く「自律神経」があるのです。

今回は特に糖尿病に深い関係のある「自律神経」にフォーカスします。

■「交感神経」と「副交感神経」

前述の如く、自律神経は「交感神経」と「副交感神経」があります。

この「交感神経」と「副交感神経」はシーソーの様な関係にあり、どちらか一方が働いているときは、もう一方は休んでいるような神経となります。

「交感神経」は戦闘などの緊急時に活発化して、からだのエネルギーを最大限引き出すための神経で、「副交感神経」は寝ている時などからだを回復させるための神経となります。

それぞれの働き例は以下です。

「交感神経」

運動

緊張、運動、闘争などの際に活発化し、
心拍数増加、血圧上昇、血管が縮小、呼吸が早くなるなどの働きとなります。

「副交感神経」

リラックス

回復、リラックス、睡眠などの働きを担い、
心拍数減少、血圧下降、血管拡張、呼吸がゆっくりとなるなどの働きとなります。

そのため、一般の健康な人はこの「交感神経」と「副交感神経」が状況に応じて無意識にバランスよく働いてくれます。

■「自律神経」の乱れよる症状

自律神経失調症

上記のように健康な人は自律神経が無意識のうちに、状況に応じて最適な働きをしてくれますが、この「交感神経」と「副交感神経」のバランスが崩れることが多くみられます。

バランスが崩れた時に起きる症状が以下です。

・すぐにのどが渇く
・頻尿、多尿
・体がだるい
・疲れやすい、疲れがとれない
・手足がしびれる
・動悸
・息切れ
・立ちくらみ
・耳鳴り
・不眠
・微熱が続く
・イライラする
・集中力が続かない

などです。

糖尿病の自律神経障害との違いについて

これらの症状はいわゆる「自律神経失調症」も、「糖尿病の自律神経障害」もほぼ同じような現れ方となります。
つまり、症状がほぼ同じで、実際に自律神経の異常という面では同じなのです。

しかしながら、大きく違うのは、その発生した要因がどこから派生したものか、という発症原因が根本的に異なります。

「自律神経失調症」は主にストレスが原因ですが、多くの場合、原因不明なところがあります。

しかし、「糖尿病の自律神経障害」に関しては糖尿病が原因となっており、糖尿病が改善することで「自律神経障害」が改善できるという部分が異なります。

糖尿病が神経を侵される理由

糖尿病による高血糖が続くと、体内の余分なブドウ糖のために細胞の活動メカニズムが狂い、神経細胞の中にソルビトールという物質が蓄積され(ポリオール代謝異常)、やがて神経が障害されてしまいます。

さらに、高血糖により細い血管(細小血管)の血流が悪くなり、神経細胞が必要としている酸素や栄養が行きわたらなくなることからも神経障害は起きてきます。

引用:糖尿病ネットワーク

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■自律神経を整える方法

精神統一

「自律神経失調症」と「糖尿病の自律神経障害」の発生原因は異なりますが、症状も似ており、自律神経が影響されている点は同じです。

その点から鑑みますと、自律神経を整える生活習慣を取り入れることはいずれにも有効な手段となります。

以下、自律神経を整える方法です。

①軽度な運動を継続

有酸素運動、例えばウォーキングなどでゆっくりと鼻から酸素を吸って、口から吐くなどはリラックスでき、副交感神経を活性化することができます。

水中ウォーキングや激しくない程度の水泳なども効果的です。

②十分な睡眠

睡眠はリラックスできる副交感神経が一番働く時間帯です。適切に十分な睡眠が重要となります。
できれば、生活のリズムを毎日合わせ、早寝早起きが好ましいリズムとなります。

③バランスのとれた食事

「糖尿病の自律神経障害」の方は特にバランスのとれた食事が肝要です。
炭水化物を少なくし、緑黄野菜を多く取り、肉よりも魚を食べるようにします。

全体量もバランスを見ながら、1日3回の食事時間もできるだけ規則正しく食事します。
そして、良く噛み、できるだけ時間をかけて食事することは、副交感神経にも良いですが、低血糖症などにも有効です。

見て覚える糖尿病療養食

④お風呂

自分が一番リラックスできる温度、少しぬるめのお風呂でゆっくり入るのが副交感神経には良い影響があります。
熱いお風呂でカラスの行水はNGです。

⑤マッサージ

マッサージは血行が良くなり、気持ち良い程度のマッサージは副交感神経にも好影響があります。
糖尿病の方は足先などに神経障害がでてきますので、血行を良くするためにもふくらはぎなどのマッサージも効果的です。

⑥お酒

お酒に関しては当然飲みすぎはNGです。また医師の処方内容によっては控えるべきですが、適度の飲酒は百薬の長。
少しのお酒は血行促進につながり、睡眠の質が高まることもありますので効果が期待できます。

⑦ハーブティー、アロマ、音楽

これらは個人個人の好みが分かれるので、もし、自分が好ましいと感じるのであれば、有効に作用します。

副交感神経で重要なのは、リラックスできる時間や空間を確保することが重要ですので、ハーブティーが好きな方はカモミールやジャスミン、パッションフラワーなどが有効です。

カフェインの取りすぎはNGですので、適量が好ましいでしょう。

アロマもヨーロッパでは芳香療法として古くから活用されていますので、自分に合うという方には有効です。

例えばですが、

・肩こり、頭痛はラベンダー、ペパーミント
・動悸はローズマリー、ラベンダー、ティートゥリー、サンダルウッド
・不眠はベルガモット、イランイラン、ローズマリー

様々な効用が期待できますので、適度に活用して副交感神経を高めましょう。

音楽も人の好みですが、自分が聞いていて心が落ち着く、リラックスできる、そんな音楽があれば、副交感神経の働きを促してくれます。

アロマオイルを使用したリラクゼーション呼吸法

■まとめ

私の場合、「糖尿病の自律神経障害」の症状が各種出ています。

一番つらい症状が動悸、息切れです。
食後や運動の後に症状が出ており、現在医師から薬を処方されています。

もう一つがのどの渇き、頻尿です。
実際、トイレには夜中に3~4回行く場合もあり、睡眠への影響が心配です。

そしてあと、少し気になり始めているのが、耳鳴りと便秘です。
まだその傾向があるかな、という程度ではありますが、耳鳴りなどは朝方などに発生します。

このように自律神経に障害が出てしまっては、なかなか改善も難しくなってしまいます。
糖尿病の治療は当然ながら、自律神経にもケアするような生活習慣を心がけていきたいと思っています。

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