糖尿病がうつ病になりやすい3つの理由

こころとからだ

こころとからだは密接に結びついているという話は様々なところで聞いていると思います。

私は以前障害者雇用サポートの経験もあり、精神障害者とも一緒に仕事をしていた経験があるのですが、多くの精神障害者は身体的な病気や病状が併発しているケースが非常に多かったのを記憶しています。

糖尿病もやはり、こころとの関係は深いと言われています。

今回はうつ病と糖尿病との関係性についてお伝えします。

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■こころと糖尿病との関係はあるの?

こころと糖尿病は密接な関係があると言われています。
こころといっても、ここではストレスが糖尿病に与える影響の部分です。

現代社会を生きている私たちは毎日何かしらのストレスがあり、そのストレスが一定以上、継続的に続いた場合、様々な悪影響が体に起きてきます。

特に糖尿病の方には大きな影響が出てきます。

「ストレスが血糖値を上げる」

ストレス

一定以上のストレスが継続的にかかると、血糖値をあげるホルモンが分泌されます。
このホルモンが血液中の糖分度を上げ、インスリンが本来持っている血糖値を下げる力も、下がってしまいます。
つまり、ストレスがダイレクトに血糖値を上げてしまうのです。

結果、普通の人が糖尿病になる可能性が上がり、もともと糖尿病の方がさらに悪化することに結び付いてしまうのです。

なぜ、ストレスが血糖値を上げるのでしょうか。
これは一説によると人類の大昔のDNAが影響しているといわれます。

人類の祖先の時代、狩猟などで猛獣などと闘う際、または違う部族間での争いなどで危機に直面した際(強いストレスが加わった際)、最大限のパワーとエネルギーを生み出します。

人は神経を張りつめ、エネルギーの基となるブドウ糖を体内に増加させるため、血糖値を上げるホルモンを分泌し、その危険に対処するような仕組みになっているからだといわれています。

■うつ病と糖尿病の関係

うつ病

実はうつ病と糖尿病とも大きな関連性があると言われます。

上記のようにストレスそのものが直接血糖値を上げることもありますし、逆に糖尿病という事実がストレスとなり、うつ病などの精神疾患を生み出してしまうこともあります。

実際に、2型糖尿病の方はうつ病の発生確率は高く、一般の発生確率が約10%のところ、2型糖尿病の20~30%がうつ病を発生させているという数字もあります。一般の方と比べても2倍以上、うつ病を発生させる可能性があるのです。

それでは、なぜうつ病と糖尿病との関係が深いのでしょうか。

まだはっきりと研究で解明できているわけではないのですが、可能性が高いところとしては以下があげられます。

①糖尿病患者とうつ病患者の年齢や性格、環境が近い
②糖尿病発生による気持ちの落ち込みと食事制限
③薬による影響

以上が糖尿病の方がうつ病を発症する可能性が高い理由となります。

1.糖尿病患者とうつ病患者の年齢や性格、環境が近い

まず「糖尿病患者とうつ病患者の年齢や性格、環境が近い」に関してですが、
そもそも2型糖尿病患者となる方の年齢や性格などが一般社会の中でもストレスを受けやすいからとも言われています。

2型糖尿病患者は40代~60代の働き盛り、会社でも重要なポジションを任されたり、責任のある仕事が増えてきます。
当然、残業も増え、会社では多くのストレスがかかる年代となります。

また、食事コントロールができにくい方はセルフコントロールもしにくい性格というものが、リンクしていることも一部あるのかもしれません。

例えば、40代のメタボリックシンドロームの方が仕事が忙しい、そして運動不足となった場合、
やはりストレスを受けやすく、またストレスを軽減することができにくいことも考えられます。

こういった、年齢や性格、環境が糖尿病とうつ病の患者がリンクしやすい構造であるという理由も考えられます。

2.糖尿病発生による気持ちの落ち込みと食事制限

そして2つ目「糖尿病発生による気持ちの落ち込みと食事制限」に関しましては、糖尿病を発症することで

「なぜ糖尿病になってしまったのか」と自分を責めたり、「どうしてもっと生活に気をつけなかったんだろう」

と悔やんだりして気分が落ち込んでしまうことがあると言われています。

また、もともと2型糖尿病患者の方がメタボリックシンドロームと合わせもつ方が多いと言われていますが、
そのような方々は食べることに強い興味関心を持っている方も多いと考えられます。

その方々がいきなり食事制限を受けることで、普段食べたいものが食べられないということがストレスを生み出してしまうこともあるようです。

中には食事をすることそのものがストレス発散という方も少なくありません。

ストレス発散の方法を一つ失うことで、通常の生活内でのストレスが急増してしまう方もいると考えられます。

このように糖尿病を発症したという自責の念、そして食事制限によるストレスでうつ病を発症してしまう可能性が高くなってしまいます。

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3.薬による影響

そして3つ目「薬による影響」です。

特に糖尿病の方は血糖値を下げる薬を医師より処方されることとなります。
実はこの薬が一部影響が出る可能性があるのです。

私たちの脳は体全体のブドウ糖の約20%を消費していると言われています。
つまり、脳はものすごくブドウ糖を必要としているところなのです。

ところが、糖尿病患者の多くの方が血糖値を下げる薬を処方され、強制的に血糖値を下げることとなります。

なかなか最適な薬の量というのが、個人個人により大きな幅があるので、中には適正以下の血糖値となる時間帯などもあると思います。

その時間、脳へ十分なブドウ糖が供給されないということが起こる可能性があります。

脳のブドウ糖が足りなくなった場合、イライラしたり、集中できなくなることがあります。

これが続いてしまうと気分がふさぎこんでしまったり、不安や心配が増幅され、うつ病を発症させてしまうきっかけをつくるという可能性があるのです。

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■まとめ

こころとからだは密接に結びついているように、うつ病と糖尿病も一定の関係性があると考えられています。

ストレス自体が直接血糖値を上げることもありますし、糖尿病というストレス、それに伴う食事制限がうつ病を生み出してしまうこともあります。

そして、脳に十分なブドウ糖が供給されないことが、イライラの原因を引き起こし、うつ病のきっかけになることもあります。

医師の診断、処方をしっかりと守り、ストレスをためない生活を心がけることで糖尿病も、そしてこころの病気も改善していきたいものですね。

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