糖尿病が原因で祖父を亡くした実体験

祖父

私は、9年前に大好きだった祖父を糖尿病の合併症が原因で亡くしました。

日々糖尿病と戦っておられる皆様には、辛い表現もあるかもしれませんが、体を大切にしていただきたく記事にさせていただきました。

当時、私は社会人4年目。

経済的には自分がもらったお給料は自分で自由にする事ができたため、足が弱っていた祖父のために車を購入し時間を見つけては2時間かけて祖父宅へ行き、先に亡くしていた祖母のお墓参りやお寺参り、祖父の好きなレストランでの食事等、祖父とデートを楽しんでいました。

というのは、私は孫一人(私だけ)だった期間が長かったためか祖父からとても可愛がってもらい、私も祖父が大好きだったのです。

その祖父は、私が物心ついた時から糖尿病を患っていて、少し長めの散歩や夏の蝉取りに出かける時には、家族から低血糖時の対応のために甘い飲み物を持たされていました。晩年にかけての闘病期間は30数年経過していたと思います。

最後の3年ほどは、軽度の認知症も患っていたため薬は全く飲んでいなかったと思います。

家族みんなが離れて暮らしていたので、きちんと把握できていなかった事や、ヘルパーさんなど社会資源を活用できなかった事は、当時知識がなかったとは言えとても心残りです。

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自転車事故から、認知症が進行

自転車で転倒

そんな祖父がある日自転車で転倒し、腰椎圧迫骨折をしたと連絡がありました。

心配で駆け付けたところ、痛みはあるものの意識ははっきりしており会話も十分可能でした。ホッと一安心しました。

しかし、安心したのも束の間。しばらく寝たきりだったために認知症が思わぬスピードで進行したのです。

入院中の病室内で喫煙したり、昼夜分からなくなり夜中の病棟を裸足で徘徊して大きな声を出したりと、病院のスタッフの方には本当にご迷惑をおかけしてしまいました。

足の親指に傷ができ切断に

足の指 切断

どうしたら良いのかと親族で悩んでいた最中、自体が変わりました。

祖父の足にできた潰瘍が化膿しているとの事。どうも、裸足で徘徊した際に足の親指に傷ができてしまったようです。

糖尿病性末梢神経障害のため知覚が低下しており、傷に気づかず化膿している事にも気づかなかったようです。

発見後、手厚く処置を継続していただいていましたが、何せ血糖値のコントロール不良だったため傷は悪化の一途をたどりました。

このままでは、化膿した傷のばい菌が血液の流れに乗って全身に回ってしまう(敗血症)事になり、命の危険があるという事でやむなく右足の指の切断をしなければならないという結論に至りました。

涙が止まりませんでした。もう、散歩や蝉取りに行けないな、デートも難しくなってしまうのかな、こんなに面会に来ていたのに気づかなくてごめんねと・・・。

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そのあと肺炎となり死去

その後、祖父はいったん元気になりましたが、手術の後の傷の治りが悪く再び化膿してしまい、寝たきりだったために肺炎を併発して亡くなりました。その時に、医師から「最後は意識が朦朧としていたので、ご本人はしんどくなかったと思いますよ」と言われたのがせめてもの救いです。

本人は幸せだったのかもしれません。

転倒して入院するまで、嫌いな薬は飲まなかった。嫌いな病院にも行かなかった。好きな物を好きなだけ食べられた。お酒は好みませんでしたが、たばこも好きなだけ吸った。自分の思う好きな事は全てしていたでしょう。

しかし、残された家族は違います。

あの時に病院に一緒に行って薬の管理や血糖値のコントロールをきちんとしていれば結果は変わったかもしれない。一緒に暮らす事は無理でも、糖尿病の食事の宅配やヘルパーさんなど社会資源を利用していれば結果は変わったかもしれない。などなど、タラレバの話にはなってしまいますが、後悔ばかりです。だって、大好きでしたから。大好きな人がいなくなった寂しさは今も癒えません。

<まとめ>

今回、なぜこのような辛い事を書かせていただいたかというと、日々の努力の積み重ね次第で人生を変えるかもしれないという事をお知らせしたかったのです。

毎日辛い食事制限や運動療法をしていても、なかなか効果が表れないかもしれません。

でも、HbA₁Cは、正直です。きっと頑張った事を証明してくれると思います。

また、忙しい時間の合間を縫って病院に行くのも大変だと思います。でも、病院に行かなければ薬はもらえませんし、ご自身の今の体の状況も分かりません。

そして、そんなに頑張っても、合併症は必ず防げるというものではありません。でも、定期的に受診する事で早期発見し治療する事や進行を遅らせる事もできます。

そうするには、ご家族のサポートも大切です。ご家族も大変だろうと思います。私も現在糖尿病患者を支える家族の一人です。あんなに辛い体験はもう懲り懲りだと思いながら日々夫のために努力しています。

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milkfrance

糖尿病の夫をサポートする母ナースです。 おいしい食事制限日々勉強中!

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