なぜアメリカ人は糖尿病が少ないの?欧米人と日本人の違い 

アメリカ人

よく欧米人は、お腹周りにタイヤのようなお肉がついている肥満体形の方がいますね。

私の勤務する病院も、外国人の受診者が増えてきたのでよく目にします。

ところがびっくりすることに、高度な肥満であっても糖尿病ではない人が多いのです。

一方で日本人は、「ぽっちゃり」程度でも糖尿病の人が大勢います。

オピニオンリーダーによる糖尿病ガイダンスで、聖マリアンナ医科大学代謝・内分泌内科教授の田中逸先生は、日本人の糖尿病患者はBMIが25未満であることが多く、これを「由緒正しい日本人の糖尿病」とネーミングしています。

BMIは、「体重(㎏)÷身長(m)÷身長(m)」で計算できます。

18.5~25が標準なので、日本人はぽっちゃり程度でも糖尿病を発症してしまうということ。

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【日本人と欧米人との違い】

日本人と欧米人

この違いは、どこにあるのでしょうか?

食べものが違うと、太っても糖尿病にはかからないで済むということ?

いえいえ、違います。

日本人と欧米人の差はインスリンを分泌する能力、つまり遺伝子によるものなのです。

インスリンは、食事を摂取して血糖が上がると、それに反応して瞬時に分泌されます。

そしてすぐにもとの値に戻ります。

ところが、日本人はこの瞬時に反応する力がありません。

そこで、瞬発力の代わりに持久力で補っているのです。

遺伝だけじゃない。生活習慣がカギ

遺伝子的な問題なら、日本人なら皆が糖尿病にかかることになってしまいますが、そんなことはありませんよね。

持久力でカバーしきれる範囲にいるか、それともオーバーしてしまうかどうかで糖尿病を発症するかどうかが決まります。

お察しの通り、これを決めるのが生活習慣なのです。

日本人はもとから、インスリンの分泌能力が高くありません。

更にその中でも、個々の家系によって多少の違いがあります。

しかし、糖尿病は生活習慣病ですから、遺伝子的な問題だけでは発症しません。

そこには必ず生活習慣が関係しています。

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【双子が全く逆の生活を送ったら、どうなるか?】

双子

もし、一卵性双生児が全く逆の生活習慣をとったらどうなるでしょうか?

順天堂大学医学部内科学教授 河守隆造先生(MEDIC MEDIA 病気が見える vol.3)によると、はっきりとした差が出るそうです。

両親がともに2型の糖尿病である双子の姉妹、AさんとBさんはともにインスリンの分泌能力が低いことがわかりました。

この二人は成人してから全く正反対の生活を送りました。

  • Aさんはダンスのインストラクターで食事も制限していました。
  • Bさんは専業主婦ですが、運動不足の上にテレビを観ながら間食をとる毎日を過ごしていました。

2人ともインスリンの分泌量は少ないのですが、生活習慣のよいAさん血糖値は良好で、糖尿病ではありません。

ところが、生活習慣の乱れているBさんの血糖値は、糖尿病型を示していました。

Aさんは食後の高血糖に瞬時に反応するインスリンがなくても、なんとか持久力でカバーできる範囲にいました。

しかし、Bさんは高血糖に反応する瞬発力がない上に、過食と運動不足によって持久力でカバーできる範囲をオーバーしてしまったのです。

日本人はもともと、Aさんのようにインスリンの分泌能力が低くても、よく動き粗食であったために糖尿病を発症することがありませんでした。

食の欧米化+元々の遺伝子の問題

食の欧米化

ところが近年は食の欧米化によって、元から持っているインスリンの分泌力ではカバーしきれないだけの食事を摂取し、更に車社会によって運動をしなくなったことで、糖尿病を発症してしまう人が増えてしまったのです。

日本人が糖尿病になってしまうのは、Bさんのようにもとからインスリンの分泌能力が低いところにに生活習慣の乱れが加わることによって発症することが多く、欧米人のように太る前に糖尿病を発症してしまうということなんですね。

肥満体形ではないからいいやと、安心していませんか?

私達日本人は、産まれ持った体質として、欧米人に比べて糖尿病になりやすいのです。

食の欧米化がなぜ糖尿病に悪いか、わかっていただけたでしょうか?

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まささび

まささび

スイーツ大好きの、現役ママナースです。 おいしいものを食べるため、ランニングとロードバイクで体重管理を頑張ってます(*^-^*)

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