低血糖と高血糖、危険なのはどっち!?

危険

人間は、体温を一定に保つことのできる恒温動物です。

血糖も同様に、常に一定の幅をキープする恒常性を持っています。

それなのに、どうして人は高血糖になり、糖尿病になってしまうのでしょうか?

今回は血糖を調節する人間独自の仕組みについて、お伝えします。

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低血糖と高血糖、ダメージが大きいのは?】

人間は、体温を一定に保つのと同じように、血糖を一定に保つような仕組みが備わっています。

おかげで、おなかが空いたからと低血糖で倒れる人は、通常いませんね。

極度の飢餓状態や、マラソンランナーのハンガーノック、インスリンを過剰に打ってしまった場合の低血糖などを除けば。

私達の空腹時の血糖値は、70~109mg/dlが正常値です。

これより高いと糖尿病の可能性が高く、健康診断でひっかかります。

逆に、これより低いと低血糖発作を起こします。

高血糖は500mg/dlを超えても意識に問題はありませんし、すぐ命に直結するばかりではありません。

しかし、低血糖の場合はそのまま放置すれば亡くなってしまいます。

つまり、命に直結するのです。

そこで人間の体は、「低血糖を起こしてはいけない!」と自分自身で糖を作りだし、血糖値を上げる仕組みを持っています。

まず、食事などで余った分の糖分は肝臓や筋肉の中でグリコーゲンとして貯蔵され、足りなくなると分解して糖として血液中に放出します。

肝臓では、糖分がなくなると脂肪を材料としてグルコースを合成する「糖新生」という仕組みがあります。

更に、血糖をこれ以上下げないようにと血糖を上昇させてくれるホルモンも存在します。

<血糖を上げるホルモン>

・グルカゴン

・カテコールアミン

・コルチゾール

・成長ホルモン

人間の体は、低血糖に対してこれだけの備えを持っているのです。

それは、脳は低血糖に弱く、糖分が不足すると生命をつかさどる呼吸や循環・意識まで機能しなくなってしまうからです。

意外かもしれませんが、人間は高血糖よりも低血糖に弱いのです。

【高血糖に対応する手段はインスリンだけ】

人間の脳は低血糖に弱い、だからこそ非常事態に備えた仕組みが備わっています。

一方で、高血糖はどうでしょうか?

糖尿病は高血糖が原因で神経症・腎症・網膜症といった合併症を引き起こします。

腎不全になれば命に関わるのですから、高血糖にだって弱いハズ。

しかし、低血糖と違って高血糖による身体への影響は、じわじわときます。

ですから、いきなりどんと高血糖になって意識がなくなって死亡する・・・ということはありません。

低血糖のような緊急事態の救済処置を、身体の中でとる必要がない。

そのため、人間の体には血糖を下げるホルモンは一つしか存在しないのです。

そのホルモンは、皆さんご存じのインスリンです。

低血糖には4つのホルモンを含め、糖新生など血糖値を上げるための仕組みがありますが、高血糖時に血糖を下げる仕組みはインスリンだけなのです。

インスリンは膵臓で分泌されます。

高血糖が慢性化する前に、まず膵臓が頑張ってインスリンを出し続けます。

そして疲れ切ったときに血糖が上昇して基準値を超えます。

しかし、疲れ切った膵臓にはインスリンを放出し続ける力がありません。

結果として、慢性的に血糖値が高くなって高血糖になってしまうのです。

なぜ人間には、血糖を下げるホルモンがインスリンしかないのでしょうか?

それは、もともと人間は飢餓に苦しむことはあっても、過食に困ることはなかったからです。

これは現代になってからの病で、身体がまだこの状態に適応していないからだそうです。

あっという間に飽食の時代になりましたが、遺伝子レベルではまだ追い付けないんですね。

通常の生活を送っていて、私達が飢餓状態に陥って低血糖になることはまずありません。

ですから人間は、血糖コントロールをインスリンに頼りきっていると言っても、過言ではないわけです。

そして多くの人が、頼り過ぎて膵臓がバテています。

食事の摂生・適度な運動で、膵臓を大事にしてあげる必要がありますね。

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