冷凍野菜は栄養が壊れる?長持ちさせるひと手間とは

冷凍野菜

血糖値が高い方だけでなく、血圧、コレステロール、脂肪肝・・・すべてに良いと言われている栄養素と言えば、食物繊維、その代表格が「野菜」です。

ほとんどの人にとっての「健康」を象徴する野菜ですが、血糖値が高い方にとっては、「血糖値の吸収を穏やかにする」「体内のインスリン抵抗性(インスリンの効きが悪くなる性質)を改善させる」という研究結果も多く出ています。

現在、野菜は、スーパーや八百屋店はもちろん、ドラッグストアやコンビニでも当たり前のように見られるようになりました。野菜を目にする機会は多くなり、摂らなくてはいけないことも重々分かっている・・・けれど、生野菜は金額が安くない上に、日持ちがしないことが多いですよね。

実は、野菜のほとんどが、ちょっとしたひと手間と冷凍で長持ちするようになるんです。

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野菜を美味しく長持ちさせる

和え物に使いやすい食材、例えば、小松菜、ほうれんそう、青梗菜などの野菜は、市販の冷凍食品でも売られているように、家庭でも、少し固めにゆで上げて、冷凍庫で保存できます。一人暮らしの方は、1回分をラップに包んで小分けして保存すると非常に便利です。

ピーマン、パプリカなど、中に種がある野菜は、種が原因で傷みやすくなるため、買ってすぐに使わない場合は、種を取ってから冷蔵庫や冷凍庫に保管してください。

また、キャベツやレタスは、芯から傷んでくるため、ある程度時間が経ってしまったら、芯を除いて保存します。実は、キャベツやレタスなどのデリケートな葉野菜も、ラップに包んで冷凍できます。

安いが日持ちがしない・・・というもやしも、レンジで少し加熱して、ジッパー付の保存袋に入れて冷凍できます。

そして、野菜ではないのですが、同じように日持ちしなくて困ってしまうきのこ類も、生のまま冷凍できます。冷凍庫に入れるときに、しめじやえのき、エリンギなど、数種類を混ぜて冷凍すると、使うときに応用しやすいです。

もちろん、わざわざ生を購入して冷凍することなく、現在、様々な冷凍食品メーカーから冷凍野菜が手頃な価格で販売されています。

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冷凍すると栄養成分が壊れる?

しかし、患者さんからたまに聞かれるのが、冷凍野菜は、生に比べて栄養分が減っているのではないか、という悩みです。

主に、野菜で喪失しやすい栄養分というのは、水溶性ビタミンです。ビタミンB群、ビタミンCなどがこれに当たりますが、これらは加熱することで失ってしまう栄養分です。

つまり、生のまま冷凍する野菜であれば、水溶性ビタミンを失いにくいですよね。また、ビタミンは、BやCだけではありません。脂溶性ビタミン(ビタミンA、D、E、K)は加熱では壊れにくい栄養分です。また、食物繊維も、冷凍でなくなることはありません。

つまり、外で購入した冷凍野菜も、決して毛嫌いするのではなく、手間をとられず、様々な種類の料理を作りやすくなり、さらに、摂れる栄養分も十分ある便利食材だと思ってください。

冷凍野菜の歯ごたえのなさが嫌だという方は、冷凍野菜をじっくり解凍して使うのではなく、冷凍のまま調理してみてください。若干ではありますが、歯ごたえに違いが出ますよ。

ちなみに、にんじん、ごぼう、ジャガイモ、さつまいもなどの根菜類は、常温でも十分長持ちするので、皮をむかずにキッチンの端にまとめて保管しておきましょう。もし、傷みそうになってきたら、皮をむいて、ひと茹でしてから冷凍すると、次に調理する際に、味も染み込みやすく、短時間で料理の準備ができます。

血糖値が高い方には、イモ類の食べ過ぎは禁物です。でんぷん質なので、ごはんと同じ仲間になります。ポテトサラダ1人前、里芋の煮っ転がし、焼き芋を半分食べたら、ごはんを3口分減らしましょう。

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tomomiy

病院の管理栄養士として8年の経験があります。 糖尿病といえば、まずは食事療法! 可能な限り、様々知識をお伝えできればと思います。

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